プラセンタは乾燥肌の改善やエイジングケアに効果を期待されていますが、そばかすの予防や改善にも役立つと考えられています。
プラセンタの摂取がそばかすに良いと考えられている理由を見ていきます。
そばかすは生まれつきのものと成長してからできるものの二種類に分けられます。このうち、生まれつきのものは思春期頃になると徐々に消えていくことが多いため、思春期を過ぎてもそばかすが残っている場合は後者の可能性を考えると良いでしょう。
成長してからできるそばかすの原因はメラニン色素の沈着です。メラニン色素は紫外線など外部の刺激から肌の内部を守る働きがありますが、過剰に発生した後に排出されなければそばかすやシミにつながります。
プラセンタは次に挙げる2つの理由からそばかすの予防や改善に良いと考えられています。
2-1.皮膚にある細胞の生まれ変わりを促す
プラセンタには細胞の分裂や増殖を促進する成長因子(グロスファクター)が含まれています。中でも、上皮細胞増殖因子(EGF)や繊維芽細胞増殖因子(FGF)と呼ばれる成長因子はそばかすの原因であるメラニン色素の排出に効果を期待できる物質です。
メラニン色素は通常、表皮の基底層に存在するメラノサイトと呼ばれる場所で作られています。細胞の働きが正常な肌では新しい細胞が作られて古い細胞が排出されていくため、メラニン色素も徐々に肌の表面に押し上げられて最終的には垢として排出されていきます。
しかし、何らかの原因で肌の細胞の生まれ変わりが乱れるとメラニン色素が排出されません。皮膚に沈着したメラニン色素はそばかすやシミを作り出してしまいます。
そばかすの原因であるメラニン色素の沈着を予防するのがプラセンタに含まれる上皮細胞増殖因子や繊維芽細胞増殖因子です。これらには肌の生まれ変わりを促す働きがあるため、メラニン色素を含んだ古い細胞の排出を促してそばかすを予防したり、改善したりする効果を期待されています。
2-2.活性酸素を除去する
活性酸素は細菌やウイルスから身を守るために必要なものです。しかし、ストレスや紫外線などの影響を受けて増殖しすぎた活性酸素はメラノサイトを刺激してメラニン色素の生成を促し、そばかすの原因を作り出してします。
そばかすの原因となる活性酸素の働きを弱めるために効果的なのがプラセンタに含まれるビタミン、ミネラル、活性ペプチドなどの栄養素。これらの成分は抗酸化作用と呼ばれる活性酸素を弱体化させる作用をもっているため、そばかすに良いと考えられています。
プラセンタは成長因子や栄養素を含み、肌の生まれ変わりや活性酸素の除去に役立つため、そばかすに良い影響を与えると考えられています。レザー治療などと比べて効果が現れるのは遅いですが、気軽に始められるので、そばかすに悩んでいる人はプラセンタを摂取してみると良いでしょう。