プラセンタ点滴は効果にプラセンタの摂取方法の一つ。美容クリニックなどで受けられて、効果に即効性を期待できることが特徴です。
プラセンタ点滴について詳しく見ていきましょう。
プラセンタ点滴に用いられる注射剤はヒトの胎盤をもとに作られたもの。現在、使われているのは厚生労働省から認可を受けた「メルスモン」と「ラエンネック」という二種類の注射剤であり、次のような効果を期待されています。
1-1.美容
プラセンタ点滴に用いられる注射剤にはビタミン、ミネラル、アミノ酸などの栄養素のほか、成長因子と呼ばれるたんぱく質が豊富に含まれています。そして、これらの働きによって美白や老化防止、ニキビの改善などの効果を期待できます。
1-2.体の健康
プラセンタに含まれる栄養素や成長因子は体内で細胞の働きを活発化し、ホルモンの分泌量を調節します。これにより、肝機能障害や更年期障害の改善、疲労回復、免疫力向上、月経不順の改善などの効果が現れます。
1-3.心の健康
プラセンタのホルモンバランス調節作用は心の健康にも役立ちます。プラセンタ点滴を受けて幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の分泌量が増えれば、心が落ち着き、ストレスから起こる体調不良の改善も期待できます。
プラセンタ点滴はクリニックで受ける療法です。同じく、クリニックのみで受けられるプラセンタ注射との違いは次のようなものです。
2-1.点滴は認可されていない
プラセンタ注射は皮下注射と筋肉注射のみが厚生労働省から認可を受けています。プラセンタ点滴は安全性が確立されていないので、点滴を受けたい場合は副作用のリスクなどをしっかりと判断しなければなりません。
2-2.即効性はあるが、持続性はない
プラセンタ点滴では注射剤を直接血管に投与します。そのため、皮下注射や筋肉注射と比べて成分が体内に吸収されるのが早く、効果に即効性を期待できます。その一方で、直接血管に投与されたプラセンタは体外に排出されるまでの期間も短いです。よって、プラセンタ点滴は注射に比べて効果の持続性は劣ると考えて良いでしょう。
2-3.他の成分が含まれていることが多い
プラセンタ点滴にはビタミンやにんにくなど美容や健康に効果的な他の成分が含まれていることが多いです。
2-4.注射時の違い
プラセンタ注射にはほとんど時間がかかりませんが、点滴は注射剤の投与開始から終了まで30分から1時間程度かかります。他方、痛みは点滴の方が少ないです。
プラセンタ点滴は美容クリニックなどで受けられるプラセンタ療法の一つです。美肌や健康に効果を期待できますが、認可されておらず、効果の持続性が低いので、信頼できる医師によく相談してから治療を受けましょう。