更年期にプラセンタ

動物の胎盤から栄養素を抽出したプラセンタは更年期に起こるあらゆる症状の緩和に効果があります。更年期とプラセンタの関係について確認しましょう。

1.プラセンタの有効成分

プラセンタには栄養成分と成長因子という2種類の有効成分が含まれています。

1-1.栄養成分
プラセンタは胎児と母体をつなぐ胎盤から栄養素を抽出して作られたもの。そのため、細胞を構成するアミノ酸、消化や新陳代謝に関わる酵素、酵素の働きを補うビタミン、体を作り機能を維持するミネラルなどが豊富に含まれています。

1-2.成長因子（グロスファクター）
細胞増殖因子とも呼ばれる成長因子は細胞の増殖を促し、細胞の機能を活発化させる成分。プラセンタには神経細胞増殖因子、肝細胞増殖因子、上皮細胞増殖因子などが多数の成長因子が含まれており、新陳代謝や肝機能の改善に効果を発揮します。

2.更年期障害とプラセンタの関係

プラセンタに含まれる有効成分のうち、更年期障害の緩和に大きく関わるのは成長因子。更年期障害と成長因子の関係は次の通りです。

2-1.更年期障害とホルモン分泌
女性は閉経前後10年間を指す更年期になると女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌量が急激に減少します。これによって影響を受けるのがホルモン分泌や自律神経のコントロールをつかさどる脳の視床下部。視床下部がパニック状態になって自律神経のコントロールを正常にできなくなった時に起こるのが更年期障害です。

2-2.更年期障害と成長因子
更年期障害になると自律神経が乱れ、のぼせや発汗、便秘、下痢、気分の落ち込みなどさまざまな症状が起こります。

この緩和に役立つのが神経細胞増殖因子（NGF）と呼ばれる成長因子。神経細胞増殖因子はホルモンバランスをコントロールしたり、自律神経の乱れを改善したりする働きがあるため、更年期に起こるあらゆる症状の緩和に役立ちます。

なお、更年期障害の緩和にはホルモン療法も有効ですが、子宮がんや乳がんのリスクを高めることが懸念されています。乳がんや子宮がん、肝機能障害などでホルモン療法が行えない人にとってもプラセンタ療法は有効です。

2-3.プラセンタの摂取方法
プラセンタは医療機関での注射やサプリメントで摂取できます。更年期の初期に取り入れると高い効果が得られると考えられているため、症状がひどくないときからプラセンタを取り入れてみると良いでしょう。

プラセンタは豚や馬など多くの動物の胎盤から抽出されていますが、更年期障害に悩んでいる人は効果が高いといわれている馬プラセンタを選ぶことをおすすめいたします。