プラセンタで太ることがある？

プラセンタは健康や美容に良いといわれている一方で、「プラセンタを飲むと食欲が増して太った」という体験談も存在します。プラセンタで太る理由を詳しく見ていきましょう。

1.プラセンタを摂取すると食欲が増す

プラセンタを摂取すると食欲が増すと考えられているのはプラセンタに成長因子と呼ばれるアミノ酸が含まれているためです。

成長因子の主な働きは細胞の分裂を促し、細胞を活発的に働かせることです。プラセンタを摂取して体内の細胞が活発に働くと、体を維持するために使われる基礎代謝量も増加します。

基礎代謝が高められることによって起こるのが体内に蓄えられた脂肪の燃焼。細胞を働かせるために使われるカロリーが増えて消費カロリーが摂取カロリーを上回ると不足したエネルギーを脂肪から補うので、体内に蓄積された脂肪の量は減少します。

このため、プラセンタの摂取はダイエットに効果的です。

その一方で、体内でエネルギーが不足すると食事からエネルギーを摂取するために食欲が増加することもあります。食欲に負けて食べる量を増やせば、エネルギーの消費が追い付かず、体重が増えたり、体脂肪率が高まったりするのです。

また、成長因子には細胞の働きを活発化させることによって体調を整える作用もあります。体調が悪く、食欲がなかった人はプラセンタを摂取すると体調が整えられて食欲が増し、太ることもあるでしょう。

2.筋肉量が増して体重が増える

プラセンタには胎児を成長させるための豊富な栄養素が含まれています。中でもタンパク質は筋肉を作る働きがあるため、プラセンタを摂取すると筋肉量の増加につながります。

筋肉量が増加するとそれに伴って体重も増えるため、太ったと考える人もいるかもしれませんが、筋肉量の増加は美容にとって悪いことではありません。体が引き締まって見えたり、筋肉を維持するために基礎代謝が増えて脂肪の燃焼が期待できたりするので、筋肉量の増加をプラセンタのデメリットと捉える必要はないでしょう。

太りたくないときはサプリメントのカロリーをチェックする
プラセンタには豊富な栄養素が含まれていますが、カロリーは高くありません。サプリメントで摂取する場合は一回につき、10～30kcal程度であるため、プラセンタサプリメントのカロリーで太ってしまう心配はあまりないといえるでしょう。

しかし、どうしてもカロリーが気になるときは低カロリーのサプリメントを摂取することをおすすめします。商品によってはダイエット用に低カロリーで作られているプラセンタサプリメントもあるため、購入時にカロリーを確認すると良いでしょう。

プラセンタを摂取すると細胞が活発に働いて食欲が増し、太ってしまうことがあります。太りたくない人は食欲が増しても食事量を増やさないように心がけ、肥満を予防しましょう。食事量を増やさなければ基礎代謝の向上によるダイエット効果も期待できます。