高血圧の人にプラセンタ

動物の胎盤から作ったプラセンタは栄養素や成長因子を豊富に含んでいることが特徴。これらの働きによって高血圧の改善にも効果を期待されています。

プラセンタと血圧の関係を詳しく見ていきましょう。

1.プラセンタは高血圧に効果的

プラセンタには血圧調整作用があると考えられています。これは血圧を適切に調整する作用であり、高血圧の改善にも低血圧の改善にも有効な作用です。

高血圧とは医療機関などで測った最高血圧が140mmHgもしくは最低血圧が90mmHgである状態。一時的なものではなく、長期的に血圧が高い状態が続く人が高血圧と診断されます。

高血圧は原因によって二種類に分けられます。
一つ目が明確な理由がわからない「本態性高血圧」。高血圧と診断された人のうち約9割がこの種類であり、老化やストレス、疲労、食生活、肥満、遺伝などが原因となって引き起こされます。本態性高血圧は根本的な治療ができないため、一度診断を受けて血圧を下げる薬を飲み始めると長期間服薬をやめられない場合が多いです。

もう一つは腎臓病やホルモン異常などの病気によって引き起こされている「二次性高血圧」。これには明確があるため、病気を治療することによって高血圧の改善も期待できます。

プラセンタは根本的な治療が難しい本態性高血圧と二次性高血圧の両方に効果があるといわれています。

2.プラセンタが血圧を下げる理由

プラセンタに血圧調整作用があり、高血圧の改善に効果を期待できるのは成長因子（グロースファクター）を豊富に含んでいるためです。

成長因子の役割は細胞の分裂や増殖を促進すること。子宮の中で胎児を守っている胎盤から作られたプラセンタには豊富な成長因子が含まれており、これによってさまざまな効果を期待できます。

プラセンタを摂取すると二種類の高血圧の改善に効果を示すのも数々の成長因子が働くため。細胞の働きを活発化させて老化を予防したり、自律神経を整えて心を落ち着けたりする効果のある成長因子は本態性高血圧の改善に役立ちます。

また、プラセンタの成長因子に含まれるホルモンバランスを整える作用は二次性高血圧の改善に効果的。特にプラセンタを摂取することで女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌量が増えると血圧が下がりやすくなるといわれています。

さらに、プラセンタに含まれる豊富な栄養素も高血圧の改善に効果を発揮します。特に食生活の乱れが原因で本態性高血圧を起こしている人はその改善に、二次性高血圧の人は高血圧の原因である病気の改善にプラセンタの栄養素が役立つでしょう。

プラセンタが高血圧に効果的なのは血圧調整作用があるため。これは血圧を正常な状態に戻す作用であり、高血圧の薬のように飲みすぎると血圧が下がりすぎる心配もありません。高血圧の治療をしている人は医師と相談してプラセンタを取り入れてみると良いでしょう。