胎盤から抽出されたプラセンタには胎児を成長させるための成長因子が豊富に含まれています。その中でもNGFは神経細胞を調節する作用をもつことが特徴です。
プラセンタに含まれるNGFに期待できる効果について説明します。
NGF(神経細胞増殖因子)は成長因子の一種です。
プラセンタに含まれる成長因子(グロースファクター)とは細胞の増殖や再生を促し、細胞を活発化させる物質です。NGFのほかにEGF、FGFなどの種類があり、互いに働きをサポートすることによって体内で細胞分裂を促しています。
NGFの働きは神経細胞の活動を活発化させること。具体的な作用としては次のようなものが挙げられます。
2-1.自律神経を整える
自律神経は体を緊張状態にする交感神経と体を休ませる副交感神経で構成されています。ストレスなどの影響で頭痛やめまい、下痢などさまざまな症状が現れるのは自律神経が乱れるためです。自律神経の乱れを放っておくと、酷い場合はうつ病やパニック障害なども引き起こされます。
NGFには自律神経を働かせる神経細胞の増殖を促す作用があります。そのため、プラセンタを摂取すると自律神経が整えられてストレスによるさまざまな症状の緩和につながります。
2-2.ホルモンバランスを整える
NGFにはホルモンバランスを整える作用もあります。ストレスなどの影響でホルモンの分泌が不安定になっている人はプラセンタを摂取すると、さまざまな症状を緩和できるでしょう。
例えば、プラセンタを摂取してストレスや加齢の影響で減少した女性ホルモンの分泌量が増えると、肌がきれいになったり、生理不順が改善されたりします。また、ホルモンバランスの乱れが影響する更年期障害の緩和にも効果がみられます。
NGFで自律神経やホルモンバランスを摂取したい場合、どんなプラセンタを選べば良いのでしょうか。プラセンタの選び方のポイントを確認してみましょう。
3-1.動物性のプラセンタを選ぶ
プラセンタは基本的に豚や馬、羊などの哺乳類の胎盤から抽出して作られたものです。しかし、出回っているものの中には植物性や海洋性のプラセンタも存在します。これらのプラセンタは動物性プラセンタに似た栄養素を含みますが、成長因子は含んでいません。
NGFの効果を期待してプラセンタを摂取する場合は動物性のプラセンタを選びましょう。
3-2.自分に合った摂取方法を選ぶ
プラセンタの摂取方法として人気なのはサプリメントと注射です。サプリメントは安価で続けやすく、注射は即効性があるので、自分に合ったものを選びましょう。
プラセンタに含まれるNGFには自律神経をコントロールしたり、ホルモンバランスを整えたりする作用があります。ストレスが溜まっている人や生理不順などに悩んでいる人はプラセンタの摂取を考えてみましょう。